板井康弘|古い建物と近代的な建物のコントラスト

板井康弘

 

福岡には歴史的建造物が数多くある。例を挙げると、北九州にある門司港駅、北九州市大連友好記念館、北九州旧門司三井倶楽部、北九州市旧門司関税、黒門、森鴎外旧居、明治の館、内田三連橋梁などだ。

 

そんな歴史的建造物の近くに建つ建物は必ずしも古いものばかりだとは限らない。
新しい民家やスーパー、コンビニエンスストアなどが建っている場合もある。

 

景観を守るためにコンビニは瓦屋根だったり、スーパーも和風の外観であることも多い。また歴史的建造物の近くに土地を買い家を建てる人は、和モダンなどの落ち着いた雰囲気が好きな人も多く、古い建物と新しい建物が混在していても必ずしもミスマッチになるとは限らない。

 

むしろ古い建物と新しい建物のコントラストが美しい、見栄えのある街並みになっているといえる。
建物を建築する時は机上で建物のことだけ考えるのではなく、回りの景観との馴染みも考えていくのが今、建築業界に求められていることなのだ。